言語と文化Ⅱ 第1課題 第1設題(聖徳大学)【評価B】参考文献付き

閲覧数1,931
ダウンロード数11
履歴確認

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員660円 | 非会員792円

    資料紹介

    第1課題 第一設題
    第1期の日本古代音楽の特質について、具体例を挙げて説明しなさい。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    (1)第一課題第一設題
    第一期の日本古代音楽とは、原始時代から四世紀ころまでを指し、日本古来の音楽が発生した時期と言われている。第一期の日本古代音楽の特質の手掛かりは、古文献や考古学的遺物にある。当時は具体的な音楽制度が整っておらず、古代の楽器の多くは呪術・祭祀に深くかかわるものであった。
    縄文時代の人々は、自然のあらゆるものに神の存在を感じていた。万物に神々が宿ると信じ、神の力を得て、神と共に暮らすことを願っていた。そこには言葉や音楽も含まれており、言葉に宿る力を言霊、歌に宿る力を歌霊という。
    声楽を中心とした風習の中には、若い男女が特定の場所に集まって、歌をかけあうことで結婚相手を決める歌垣というものもあった。『肥前国風土記』(逸文)で歌垣(2)が次のように述べられている。
    郷閭の士女、酒を提へ琴を抱きて、歳毎の春と秋に、手を提へて登り望け、楽飮み歌ひ舞ひて、曲尽きて帰る。歌の詞に云はく、あられふる杵島が岳を峻しみと草採りかねて妹が手を執る。
    歌垣は恋愛関係を作ったり豊作の予祝や感謝を結んだりするといった、呪術的要素の強い営みであった。
    日本古代の楽器は、アジア大陸の影響が少なから...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。