初等社会教育法2単位目
1学習活動とは、「調べる」「話し合う」「まとめる」などと表現される子供の活動である。では、この「調べる」「話し合う」「まとめる」それぞれの目標の実現に迫る具体的な活動を整理してみる。
調べる活動では、調査活動、様々な資料、その他(体験活動、コンピュータの活用など)を通して①必要な情報を集める②必要な情報を読み取ることが具体的な構想になる。この活動で大切なことは、方法を通して、本題解決に必要な社会的事象についての情報を集め、読み取るという構造を意識することである。
話し合う活動では、①子供同士の対話②教師と子供の対話③ゲスト・ティーチャーなど外部の人と対話④歴史上の人物、先人などとの自己内対話の4つに分けて考える。①子供同士の対話では、実際に子供同士が直接やりとりしている授業は少ない為、「問いの焦点化」を行い、調べた情報を基に、その問いに対する子供同士の答えを明示し、迷ったり困ったり対立したりして対話が生まれやすくさせる。②教師と子供の対話では、教師が一方的指示や発問をするだけではなく、子供の「心内語」に耳を傾けることが大切である。「よくわかりません」「もう少し時...