漢文「設題1:「漢文」とはどのような文体か、古代の中国で書かれたものが現代の日本で学ばれていることも視野に入れてその定義を具体的に述べよ。」の合格済みレポートです。参考にしてください。
参考
『漢文法基礎:本当にわかる漢文入門』 2018 加地伸行著 講談社
設題1
「漢文」とはどのような文体か、古代の中国で書かれたものが現代の日本で学ばれている
ことも視野に入れてその定義を具体的に述べよ。
漢文とは
「漢文」の定義とはなんだろうか。「漢文」の意味をいくつかの文献を使い比較してみた。
『広辞苑 第六版』(岩波書店、二〇〇八)で引くと次のようにあった。
① 中国古来の文章・文学。現代中国語文に対していう。
② 日本で、①にならって書いた、漢字だけの文章。変体漢字を含んでもいう。
また『明鏡国語辞典』(大修館書店、二〇〇二)によると
「日本古来の文語体の文章。また、日本でそれをまねて書いた漢字だけからなる文章。」
とあった。
「日本で、①(中国古来の文章・文学)にならって書いた、漢字だけの文章。」と「日本古来
の文章。また、日本でそれをまねて書いた漢字だけの文章。」はほぼ同じことをいっている
ようだ。
さらに前野氏は、
「漢文」とは中国の古典的な文を、中国語を使わずに、直接日本語として読んだ場合、
その文に対してつけられた名称である。いきおい外国語という意識が薄くなるので、日
本人が日本語を「漢文」風の文体で書いたものも、...