道徳教育の研究 2024年 佛教大学通信 受理
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課題 「生きる力」の育成と道徳教育の意義について述べよ。
今を生きる子どもたちは、社会の変化の激しい現代を生きている。今後の社会に適応していくためには、様々な力を教育によって身につけていくことが最低条件であるといえるだろう。そのために教師は「生きる力」の構造を的確に捉え、その展開の仕方を推敲していくことが大切である。現在の教育では、「生きる力」は主に教科化されている道徳や特別活動や総合的な学習の時間において、子どもたちに学習の機会が与えられている。それぞれの時間で、「生きる力」は補充・深化・統合されていく必要がある。特に、道徳の時間は「生きる力」を養うための中核を成すであろう。そのため、道徳教育の意義を包括的に理解することも必要不可欠であると考える。
道徳教育の意義を考察していく。まず、道徳とは何かについて辞典ではどのように規定されているのかというと、大辞林では「ある社会で、人々がそれによって善悪正邪を判断し、正しく行為するための規範の総体。」、広辞苑では「人のふみ行うべき道。ある社会で、その成員の社会に対する、あるいは成員相互の行為を規制するものとして、一般に承認されている規範...