慶應通信 ひとり親家庭の直面する社会的困難・不平等について

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    ひとり親家庭の直面する社会的困難・不平等について

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    ひとり親家庭の直面する社会的困難・不平等について
     本レポートでは、ひとり親家庭が直面している社会的不平等や困難について論じる。

     ひとり親家庭の抱える困難として、まず経済的なものが挙げられる。現代日本の雇用慣行は、ひとり親の正規雇用への就労に親和的でない。日本型雇用慣行は長時間労働と全国転勤や人事異動があり、家族の中の性別役割分業を前提としたものである。つまり家庭の中で夫が外で働き、妻は家事や育児に専念し、家族生活は労働に従属するものとされている。しかし子育てと生計を一人で担わなければならないひとり親にとって、こうした長時間労働や転勤を伴う労働は困難であり、正規雇用で働く道は狭められてしまう。この傾向は母子世帯に特に顕著であり、厚生労働省「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」によると、その年の母子世帯のうち81.8%の母親が就業しており、これは父子世帯の父親の85.4%と大差はない。しかし、就業していると答えた母子世帯の親のうち「正規の職員・従業員」は44.2%であり、これは父子家庭の親の68.2%に比べると大きく差がある。正規雇用か非正規雇用かの違いは、各世帯の年収に如実...

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