算数 設題2 姫路大学
〈問題解決学習の4つのプロセス(「問題の掲示」・「自力解決」・「解決の練り上げ」・「振り返り/評価問題」)の内、「自力解決」から「解決の練り上げ」の流れを考察し、その学びがもたらす効果について具体的な授業場面を例に挙げて述べてください。(具体例はテキスト以外のものを考察してください。)〉
1834字 参考文献あり
設題2 問題解決学習の4つのプロセス(「問題の掲示」・「自力解決」・「解決の練り上げ」・「振り返り/評価問題」)の内、「自力解決」から「解決の練り上げ」の流れを考察し、その学びがもたらす効果について具体的な授業場面を例に挙げて述べてください。(具体例はテキスト以外のものを考察してください。)
算数の授業としての問題解決学習は、問題の掲示、自力解決、解決の練り上げ、振り返り・評価問題、といった基本的な流れを踏むことは一般的に認められるところであり、多くの実践がこの形式に沿っている。
そのうちの「自力解決」に通常見られるのは、授業設計にあたり、教師が児童の予想される反応を列挙することである。教師は、個々の児童がおよそどんな行動をするであろうかと予想できることは大切なことである。しかし、「個人差に応じた指導」については、授業を設計していく上で多くの問題がある。個人差に応じた指導(解決予想)の根拠は、学習者の可能な解決パターンにあるのではなく、教授上いかなる指導(支援)が要請されるかにある。
ここで、練り上げについて述べる。練り上げは、問題解決学習としての授業の最も核心的な相である。自己解...