①構成主義的学習論についてまとめ、発見学習、問題解決学習との違いを説明せよ。
②構成主義的学習論に立脚し、主体的・対話的で深い学びとなるような授業展開例を地球
領域の具体を例に述べよ。最後に授業展開の意図を説明すること。
<①>
構成主義的学習論とは、「構成」という言葉が用いられるように、いわゆる学習者の主体
的な働きかけによって、知識が学習者の中に構成されていくとする主張である。これまでの
学習論では十分に考慮されていなかった学習前の学習者の状態(それまでに持ち合わせてい
る知識等)にも着目する点がユニークである。つまり、からっぽのバケツの中に、知識を獲
得し、貯めるのではないという考えである。
構成主義的学習論の一つとして提唱されたモデルは、子どもの考えを捉え(予備)、学習
課題を明確にし(焦点化)、各自の考えの交換および洗練を行い(挑戦)、新しく構成した考
えを日常的場面へ適応する(応用)といった局面からなる。この学習論は、学習する前の児
童のもっている考えに着目している点が特徴的である(その世界を表す用語として、「素朴
概念」という語を使用する)。
構成主義的学習論で...