聖徳大学 教育心理学第2課題、S評価
第2課題第1設題
『子どもの発達の特性と周囲との人間関係やかかわりについて、幼児期から青年期を中心に説明せよ。』
子どもの発達の特性と周囲との人間関係やかかわりについて、幼児期から青年期にわけることができる。この時期の子どもの特徴がどのように理解されてきたかを4つの理論的枠組みにそくして、みていくことができる。まず1つ目は「子どもの認知」である。幼児期の認知は、自己中心性という概念で特徴づけられている。これはわがままという意味ではなく、子どもが自分の立場からの見方、考え方にとらわれる傾向が強いということである。そして、他者が自分と違う見方や考え方をしているということが理解できないということをさしている。また、自己中心性という特徴は保存の課題に失敗することにも表れている。同じ形の容器に同じ量のジュースを入れて、それを細長い形の容器に移すと、細長い容器に入っているジュースのほうが、量が多いと考えてしまう。その他にも、この時期の子どもは、生命や意識のない事物に生命や意識があると考えるアニミズム的な傾向も強い。児童期の認知では、具体的な物事を論理的に考えることができるようになり、経験をその後...