【目的】
定性実験からタンパク質の性質を理解し、定量実験から比色法の原理を理解する。
【操作・結果】
~定性実験~
卵白溶液2mlを試験管に取り、飽和硫酸アンモニウム液を加え、何mlで沈殿が生じるか調べた。
( 2.2 )ml
2本の試験管に卵白溶液をそれぞれ2ml加え、1本の試験管はそのままで、もう1本の試験管には希酢酸3滴を加えた。この2本の試験管を80℃の湯浴につけ、凝固が生じるまでの時間を測定した。
卵白溶液( 32 )秒 酢酸添加溶液( 55 )秒
c) 卵白溶液2mlにエタノールを静かに加えていき、何mlで白濁が生じるかを調べた。
( 0.5 )ml
d) 卵白溶液と検体(ア)、 (イ) 各2mlずつを別々の試験管に入れ、0.1%ニンヒドリン溶液1mlをそれぞれに加え、これらを80℃の水浴中で3分間加熱し、色の変化を観察した。 これを( ニンヒドリン )反応という。
卵白溶液( 白濁した紫 )色 検体(ア)( うすい紫 )色
検体(イ)( 透き通ったオレンジ )色
e) 卵白溶液2mlを試験管に取り、濃硝酸1mlを静かに加えた。
( 白色沈殿 )を生じた。
次にこれを80℃の水浴中に入れた。
(白濁した黄色)になった。
さらにこれを冷却させ、5%水酸化アンモニウム溶液でアルカリ性にした。
( 濃い黄色 )に変わった。
これを( キサントプロテイン )反応という。
f) 卵黄液2mlと卵白溶液2mlを各2本の試験管に入れた。卵黄液1本と卵白溶液1本をセットとし、一方は80℃の湯浴に、他方は65℃の湯浴に入れ、それぞれ30分加熱し変化を見た。
観察結果( 卵黄・・・80度で固まった。60度では固まりかけた。)
( 卵白・・・60度に比べ80度の方が白かった。)
g) 2.4%スキムミルク50mlを100mlビーカーに入れ、0.1N塩酸を沈殿が生じるまで滴下し、このときのpHを調べた。
pH( 6.5 )
さらに塩酸を、溶液のpHが4.6になるまで加えた。
( 白色の細かな粒々状の沈殿物が生じた。 )
・定量実験
タンパク質量
(mg) 吸光度 吸光度の平均 ブランク 0 0.091 0.0865 0 0.082 アルブミン
(70mg/ml) 7 0.405 0.410 7 0.415 14 0.709 0.715 14 0.721 28 1.184 1.2035 28 1.223 42 1.210 1.187 42 1.164 検体(ウ) 下記に記入 0.887 0.8735 〃 0.860 検体(エ) 〃 0.857 0.7925 〃 0.728
検体(ウ)のタンパク量:0.787 = 0.028x + 0.4488
x = 12.07857143≒12.1(mg/200μl)
検体(エ)のタンパク量:0.706 = 0.028x + 0.4488
x =9.185714286≒9.2(mg/200μl)
~最小二乗法による直線の式~
【考察】
定性実験において、タンパク質は試薬を加えたり加熱したりすることにより、タンパク質の構造を維持する水素結合が切れ、タンパク質が変性して、沈殿が生じると考えられるが、アミノ酸の配列順序が変化するわけではないと考えられる。一度変性してしまうと元の状態に戻すことが非常に困難である。これは水素結合というのは共有結合に比べればはるかに弱い結合であるからであるからと考えられる。
a)で沈殿が生じたのは、飽和硫酸アンモニウム飽和硫酸アンモニウムが非常
【目的】
定性実験からタンパク質の性質を理解し、定量実験から比色法の原理を理解する。
【操作・結果】
~定性実験~
卵白溶液2mlを試験管に取り、飽和硫酸アンモニウム液を加え、何mlで沈殿が生じるか調べた。
( 2.2 )ml
2本の試験管に卵白溶液をそれぞれ2ml加え、1本の試験管はそのままで、もう1本の試験管には希酢酸3滴を加えた。この2本の試験管を80℃の湯浴につけ、凝固が生じるまでの時間を測定した。
卵白溶液( 32 )秒 酢酸添加溶液( 55 )秒
c) 卵白溶液2mlにエタノールを静かに加えていき、何mlで白濁が生じるかを調べた。
( 0.5 )ml
d) 卵白溶液と検体(ア)、 (イ) 各2mlずつを別々の試験管に入れ、0.1%ニンヒドリン溶液1mlをそれぞれに加え、これらを80℃の水浴中で3分間加熱し、色の変化を観察した。 これを( ニンヒドリン )反応という。
卵白溶液( 白濁した紫 )色 検体(ア)( うすい紫 )色
検体(イ)( 透き通ったオレンジ )色
e) 卵白溶液2mlを試験管に取り、濃硝酸1mlを静かに加えた。
( 白色沈殿 )を生じた。
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