姫路大学通信教育課程 看護学Ⅱ(設題1)の2022年度合格レポートです。(2019年度以降入学)
看護学Ⅱ
急性期の症状(腹痛・頭痛)の背景要因となる疾病と症状に対する支援・援助について述べなさい。
子どもは体調を言葉で表現することが難しく、腹痛や頭痛といった表現で体調不良を訴えてくることが多い。そうした訴えの中には緊急度の高いものもあり、養護教諭には適切で迅速な対応が求められている。以下では、学校で多く見られる腹痛と頭痛について取り上げる。
○腹痛
腹痛は、消化器系疾患、腎・副腎疾患、尿路系疾患、産婦人科系疾患、生殖器疾患で見られるものである。腹痛の中でも、急激に発生した腹痛の中で緊急手術を含む迅速な対応を要する腹部疾患を急性腹症と呼ぶ。急性腹症の原因は、急性虫垂炎、胃・十二指腸潰瘍、アナフィラクトイド紫斑病、腸閉塞、子宮外妊娠、卵巣嚢腫茎捻転、精巣捻転などである。
また、学校で見られる急性の腹痛の原因としては、感染性胃腸炎や便秘、急性虫垂炎、過敏性腸症候群、月経痛などが多い。
○腹痛に対する支援・援助
腹痛の訴えがある場合には、まず、緊急性を判断するためのバイタルサイン測定と並行して、観察と問診を行っていく。観察では、顔色や表情、姿勢や歩行の状態を確認する。問診では...