慶應通信 合格レポート
ほぼ完璧との評価をいただきましたが、コメントをもとにいくつか修正しました。
しばらくの間、具体的には年度内は最低額で掲載いたします。
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本レポートにおいて,真理関数理論による推論と,量化理論による推論を分析し,「正しい推論を行うこと」という視座から,それら相違点について論じる.
第1章 真理関数理論
文と真理値
論理学における文とは,それについて真偽を論じられるものをいい,これを命題という.
たとえば,「(1)ソクラテスは人間である」という命題を考える.おそらくこれは真であろう.少なくとも,実際の史実上ソクラテスが仮に蛇だったとしても,この命題が真であるか偽であるか議論の俎上に載せることはできる.また,「(2)ソクラテスは人間ではない」は命題(1)の真偽が確定すれば自動的に審議が決まる.しかし,「ソクラテス」という”語”に対してその真偽を論ずることはできない.よって,これは命題ではない.
そして,命題が真偽を論ずることができるものであるなら,命題は真・偽という真理値をもつ.
以下,本稿において,命題の真理値を真なら1,偽なら0と定義する.
論理結合子
まず,原子式とは,最早これ以上部分的な文に分けることのできない文のことをいう.原子式P,Qに対して,論理結合しを以下の表1の通りに定義し,それぞれ真理条件を述べる...