私がこの設題を選んだ理由は、子どもはどのような題材を撰んで絵を描くのか、興味が湧いたからである。
子どもの絵は、見たこと、知っていること、体験したこと、空想など、何でも絵に表現する能力を持っている。しかし、取り上げる題材は子どもらしいということに結びついて、大人の表現する絵と異なるものがある。
生活の印象は、子どもの心に強い印象を刻みつける。夏休みや冬休みのあと持参する絵を見てみると、良い絵の中に数えられるのは、生活画である。例えば、夕涼み、花火、大文字、プールや海で泳いだことなどである。特に低学年の児童や幼児は印象の強かった生活画を描く機会が多いようである。このことから、子どもは生活を...