肢体不自由児教育における「自立活動」について論じなさい。
文部科学省は肢体不自由を「医学的には、発生原因のいかんを問わず、四肢体幹に永続的な障害があるもの」とし、それらを形態的側面として「先天性のものと、生後、事故などによる四肢切断等がある」と分類し、先天性のものを「中枢神経の損傷による脳性まひを主とした脳原性疾患が多く見られる。この場合、肢体不自由の他に、知能の発達の遅れやてんかん、言語障害など、種々の随伴障害を伴うことがある」と、機能的側面として捉えている。
心理学的、教育的側面は「運動・姿勢に関する支援」のみならず「自分でできること、支援によってできること、できないことへの認識を育て、障害の受容につなげていき、そして自立と社会参加へ向けての支援につなげていくことが重要である」としている。
「自立活動」は「特別支援学校の教育課程において特別に設けられた指導領域である」として、小・中学校等の教育は児童生徒の生活年齢に即して系統的・段階的に進められるが障害のある児童生徒の場合、「障害による学習上又は生活上の困難を克服し自立を図るために必要な知識技能を授けることを目的とする」(学校教...