法政通信の日本古代史2回目です
法政大学 通信教育部
科目コード・34544
科目名・日本古代史 第2回
文字数・2000字程度
課題・8~9世紀の古代国家のエミシ支配政策について論述せよ
8世紀から9世紀にかけての古代日本におけるエミシ支配政策について論じるには、まずエミシとは何か、そして当時の日本の国家構造を理解する必要がある。
エミシは、古代の東北地方に居住していた民族群である。彼らの存在は、日本の歴史書である『日本書紀』や『古事記』などにも記されており、日本の古代史において重要な位置を占めている。エミシの社会は、狩猟、漁業、そして限定的な農耕に依存していたとされ、彼ら独自の文化と生活様式を持っていた。
エミシのもっとも顕著な特徴の一つは、彼らの戦闘スタイルである。彼らは優れた騎馬技術を持ち、弓矢を用いた戦闘に長けていた。このため、初期の日本政府との間で頻繁に衝突が発生し、多くの歴史的記録にその様子が残されている。
8世紀から9世紀にかけての日本政府、特に奈良時代から平安時代にかけての政府は、エミシ地域への支配を強めるために多くの努力を行った。この時期、政府はエミシ地域に対して軍事遠征を行う一方で、後には...