子どものうつ病について
今回私はこの教育相談の講義を受けて、特に子どものうつ病に関心を抱いた。何故なら、うつ病の精神症状のうちの2次症状と自分とを照らし合わせて考えた時当てはまる部分が多々あったからである。また、行動症状の2次症状である学業問題−不登校、社会的引きこもりについても前々から関心を抱いていたので、これをテーマに選んだ。
うつ病とは体には表せないものを心に出す「心の風邪」のようなものだという。中核症状とそれを含む二次症状とがあり、気分が落ち込む、考えが進まない、やる気がしない、睡眠障害――など感情、思考などの精神面や身体面、行動面で様々な症状が出る。学校や家庭生活に支障をきたし、重症の場合、自分を傷つけたり、命を絶ったりすることもある。わが国において、子どものうつ病が見逃されてきた。それは次の3つの要因が関与していると考えられるという。第一に,「子どもに大人と同じ内因性のうつ病が存在するはずがない」という先入観である。大人における悲哀,絶望感に満ちた重症の内因性うつ病の病像と,子どもにおける悲しいことがあっても次の日にはケロッとしているいたいけな姿が簡単には結びつかなかったと考えられる。しかし近年,子どものうつ病が一般に認識されているよりもずっと多く存在するということが明らかになってきた。一般人口における子どものうつ病の有病率は児童期では0.5〜2.5%,思春期・青年期では2.0〜8.0%であるという。すなわち,小学生で1〜2クラスに1人,中学生・高校生では1クラスに1〜4人にものぼることになる。それだけでなく,最新の研究によれば,子どものうつ病は,従来考えられてきたほど楽観はできず,適切な治療が行われなければ,青年あるいは大人になって再発したり,他のさまざまな障害を合併したり,対人関係や社会生活における障害が持ち越されてしまう場合も少なくないと考えられるようになった。
教育相談 最終レポート 3月2日
子どものうつ病について
今回私はこの教育相談の講義を受けて、特に子どものうつ病に関心を抱いた。何故なら、うつ病の精神症状のうちの2次症状と自分とを照らし合わせて考えた時当てはまる部分が多々あったからである。また、行動症状の2次症状である学業問題-不登校、社会的引きこもりについても前々から関心を抱いていたので、これをテーマに選んだ。
うつ病とは体には表せないものを心に出す「心の風邪」のようなものだという。中核症状とそれを含む二次症状とがあり、気分が落ち込む、考えが進まない、やる気がしない、睡眠障害――など感情、思考などの精神面や身体面、行動面で様々な症状が出る。学校や家庭生活に支障をきたし、重症の場合、自分を傷つけたり、命を絶ったりすることもある。わが国において、子どものうつ病が見逃されてきた。それは次の3つの要因が関与していると考えられるという。第一に,「子どもに大人と同じ内因性のうつ病が存在するはずがない」という先入観である。大人における悲哀,絶望感に満ちた...