小学校学習指導要領における家庭科の「目標」を、3つの視点から捉え、家庭科で育てたい力について述べなさい。
家庭科の「目標」を3つの視点から捉えると、次のようになる。
(1)気付き
実践的・体験的活動を通して、家庭生活の大切さに気付くようにする。
(2)技術
日常生活に必要な、基礎的な技術を身に付け、自分の生活に活用できるようにする。
(3)態度
実践する喜びを味わい、家庭生活をより良くしようとする態度を育てる。
これらの目標が相互に関連しあって家庭科の目標を実現するのである。
これらの目標を達成させるためには、まず生活の場面ごとに、衣服・食べ物・洗濯などが家庭生活を支えているものであることを理解する力をつけさせたい。観察・調査などを通して関心を高めていくことが大切である。
次に、生活の基礎的な技術は、健康的な生活に欠かすことができないことを理解し、技術を習得させることが必要である。その技術は家庭生活の中で自立の基礎へとつながるものである。
さらに、その技術で家族が喜んでくれるなどの実践を通して、家族との関わりを深めたり、より良い家庭生活にしようとする態度を養うことが大切となる。...