■検討課題
「仕事と職場に関する意識調査」のデータである.男性データと女性データの2つがあるが,どちらか一方を選択し、3個の潜在変数を考え,構造方程式モデル(SEM)で3潜在変数間の因果モデルを構成せよ。
■分析概要
本レポートでは、職場におけるコミュニケーション(以下、職場コミュニケーション)と安定性志向の態度(以下、安定志向)が勤労意欲にどのように関わるのかについて、複数のモデルを比較して検討を行う。勤労意欲(以下、勤労意欲)の規定因としては複数の要素が列挙されることが想定されるが、本レポートでは課題にそって潜在変数を3個と限定している都合上、以下の要因を想定する。
1)「勤労意欲」
勤労に対する意欲、積極的にしようとする意志・気持ち。
2)「職場コミュニケーション」※促進要因
職場のコミュニケーションが活発に行われていることにより、互いの意識の共有化が仕事を円滑にまわすための原動力の大きな要因となり、前向きな仕事への取り組みを誘発することはさほど無理のないものと考える。
3)「安定志向」※阻害要因
現代の(日本の)資本主義社会において企業は日夜激しい競争環境化にさらされ、就労者も成果主義の制度のもと短期的成果を求められていることも多い。これまでの日本企業の良さでもあった終身雇用制度をすべての就労者が否定しているわけではないが、「寄らば大樹」的な安定
志向は就労者が安穏とする要素と考えることもできるため、勤労意欲を殺ぐ(負に)方向に作用するものと考える。
はじめに
■検討課題
「仕事と職場に関する意識調査」のデータである.男性データと女性データの2つがあるが,どち
らか一方を選択し、3個の潜在変数を考え,構造方程式モデル(SEM)で3潜在変数間の因果モ
デルを構成せよ。
■分析概要
本レポートでは、職場におけるコミュニケーション(以下、職場コミュニケーション)と安定性
志向の態度(以下、安定志向)が勤労意欲にどのように関わるのかについて、複数のモデルを比較
して検討を行う。勤労意欲(以下、勤労意欲)の規定因としては複数の要素が列挙されることが想
定されるが、本レポートでは課題にそって潜在変数を 3 個と限定している都合上、以下の要因を想
定する。
1)「勤労意欲」
勤労に対する意欲、積極的にしようとする意志・気持ち。
2)「職場コミュニケーション」※促進要因
職場のコミュニケーションが活発に行われていることにより、互いの意識の共有化が仕事を円
滑にまわすための原動力の大きな要因となり、前向きな仕事への取り組みを誘発することはさ
ほど無理のないものと考える。
3)「安定志向」※阻害要因
現代の(日本の)資本主義社会にお...