「膝関節痛」に用いられるテスト法について
肩関節痛の主な原因疾患は、変形性膝関節症、関節リウマチ、膝蓋軟骨軟化症、滑液胞炎、スポーツ障害、半月板損傷、棚障害などがある。
変形性膝関節症は加齢による退行性変化を基盤としており、50歳以上の肥満した女性に多くみられる。一時性と二次性に分類され、多くは加齢による退行性変化の一時性のものである。二次性は、外傷や、化膿性膝関節炎などに続発する。別名「膝O・A」と呼ばれる。症状は疼痛があり、動作開始時痛、起立時痛、階段昇降時痛、などで、疼痛は膝の内側に強く出る。運動制限があり、正座が困難になる。関節腫脹、関節水腫が出、内反膝(O脚)を生じ、大腿四頭筋萎縮や膝崩れなども見られる。テスト法は膝蓋跳動を用いる。
膝蓋跳動は、膝関節内貯留液(関節水腫・関節血腫)の測定法であり、仰臥位で膝を伸展させ、膝蓋骨の上を圧迫しそのまま力を抜かずに膝蓋骨付近まで滑らせ、膝蓋上包に貯留した浸出液を膝蓋骨後方に移動させる。他方の手指で膝蓋骨を大腿骨にぶつけるように圧迫する。こんこんと音がすると陽性である。
関節リウマチは、多発性の関節痛と関節腫脹を主症状とする。原因不明の慢性に経過する全身炎症性疾患である。20歳から50歳の女性によく発症する。朝のこわばりが著明に出る。
膝蓋骨軟化症は若年層に好発する。膝の使い過ぎが原因で起こる病気で、長距離ランナーに多く見られることから、 「ランナーひざ」とも言う。 また、20才前後の若い女性に多く発症するのもこの病気の特徴である。症状としては、関節軟骨が変形して軟化するために”かに足”のような 状態となり、ひざに力が入らなくなると同時に痛みを感じ、また、ひざの違和感も発生し、特に階段を上がるときなどには、ひざが ゴリゴリと音を立てるようになる。
滑液胞炎は機械的摩擦による炎症で、関節の腫脹、発赤、運動痛、圧痛を認める。スポーツ障害のひとつでもあり、活動を軽減することにより回復する。
スポーツ障害は跳躍膝、ランニング膝、腸脛靭帯炎に分けられる。跳躍膝はジャンプ動作の多い種目に多くみられ、膝蓋骨下端の膝蓋靭帯付着部にストレスが加わって発症することが多い。ランニング膝は、ランニングが膝に過度の負担をかけたためにおこった疼痛である。腸脛靱帯炎は、股関節から膝関節の下まで体の外側を直線的に走っている靭帯(腸脛靭帯)が運動の負担により緩み、膝の曲げ伸ばしを行う際、膝の関節の外側で大腿骨(太ももの骨)の外果(膝の外側の膝上の出っ張りの部分)を乗り越えてしまい、摩擦を生じてしまい炎症が発症する。これらは安静が大事であり、シップやアイシングをすることも重要となる。
半月版損傷は膝内症の中で最も多い。受傷後すぐに荷重歩行痛、関節の腫脹、場合によっては嵌頓症状(膝に物がはさまり曲げ伸ばしがしにくくなる状態)や膝裏からふくらはぎの上部にかけての放散痛を訴えることもある。クリック音が鳴り、膝崩れが起こる。原因としては、サッカー、バスケット、野球、ラグビー、バレーボールなどのスポーツや、高所から飛び降りるような衝撃を受けることにより損傷しやすい。内側半月板の損傷のほうが多いが、欧米に比較して日本は外則半月板の損傷も多い。テスト法は、マクマレーテスト、ステイマンテスト、アプレイテストがある。
マクマレーテストは患者を仰臥位にして、膝関節と股関節を最大屈曲する。術者は、一方の母指を膝関節の内外関節裂隙にあて、他手で足部をつかみ、硬いに内外旋を加えて膝関節を伸展していき、クリックや疼痛の有無をみる。
ステイマンテス
「膝関節痛」に用いられるテスト法について
肩関節痛の主な原因疾患は、変形性膝関節症、関節リウマチ、膝蓋軟骨軟化症、滑液胞炎、スポーツ障害、半月板損傷、棚障害などがある。
変形性膝関節症は加齢による退行性変化を基盤としており、50歳以上の肥満した女性に多くみられる。一時性と二次性に分類され、多くは加齢による退行性変化の一時性のものである。二次性は、外傷や、化膿性膝関節炎などに続発する。別名「膝O・A」と呼ばれる。症状は疼痛があり、動作開始時痛、起立時痛、階段昇降時痛、などで、疼痛は膝の内側に強く出る。運動制限があり、正座が困難になる。関節腫脹、関節水腫が出、内反膝(O脚)を生じ、大腿四頭筋萎縮や膝崩れなども見られる。テスト法は膝蓋跳動を用いる。
膝蓋跳動は、膝関節内貯留液(関節水腫・関節血腫)の測定法であり、仰臥位で膝を伸展させ、膝蓋骨の上を圧迫しそのまま力を抜かずに膝蓋骨付近まで滑らせ、膝蓋上包に貯留した浸出液を膝蓋骨後方に移動させる。他方の手指で膝蓋骨を大腿骨にぶつけるように圧迫する。こんこんと音がすると陽性である。
関節リウマチは、多発性の関節痛と関節腫脹を主症状とする。...