「肩関節痛」に用いられるテスト法について
肩関節痛の主な疾患は、いわゆる五十肩(狭義の肩関節周囲炎)、上腕二頭筋長頭筋炎、肩峰下滑液胞炎、肩板損傷、石灰沈着性健板炎、鳥口突起炎、化膿性肩関節炎などがある。
五十肩は、名前のとおり50代の男性に多く発症する疾患で、肩の痛み、腕が上がらないなどの運動障害がある。また患者によっては肩の痛みだけではなく、背中や肘まで痛みが発生することがある。退行性変化を基盤とし、徐々に発生する。急性期は、運動通、圧痛、自発痛、夜間痛(そのために不眠症になることも考えられる)があり、慢性期では、肩関節の拘縮による運動制限(結滞動作や結髪動作など)が著明に見られる。圧痛点は鳥口突起、肩関節前方、結節間溝、大結節などである。
多くは3ヶ月、短ければ2日、長くても数年と回復までの時間は個人差がある。しかし、必ず治る病気である。自然治癒するが、治療を行ったほうが痛みの軽減が大きく、早く回復する。
上腕二頭筋長頭筋炎は、スポーツ障害や退行性変化を基盤として発症する。テニスのようにラケットの使用や、野球や砲丸投げのように投げる動作を頻繁にするスポーツで多く見られる。症状は...