自然科学史 「中国における日月食予測法の成立過程」

閲覧数1,557
ダウンロード数0
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    自然科学史
    「中国における日月食予測法の成立過程」
     私自身、月食を1回だけ見たことがある。相当昔の話であるが、確か、小学5年生の頃だったかと思う。ちょうど塾で理科の勉強をしていたときで友達と大勢で見ることができた。きれいに月の光がかけていき約1ヶ月かかる月の満ち欠けをその日、一日で見ることができたことをよく覚えている。その時には既に月食の起こるしくみを授業で教わっていたので、何も不思議に思わなかったし

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    自然科学史
    「中国における日月食予測法の成立過程」
     私自身、月食を1回だけ見たことがある。相当昔の話であるが、確か、小学5年生の頃だったかと思う。ちょうど塾で理科の勉強をしていたときで友達と大勢で見ることができた。きれいに月の光がかけていき約1ヶ月かかる月の満ち欠けをその日、一日で見ることができたことをよく覚えている。その時には既に月食の起こるしくみを授業で教わっていたので、何も不思議に思わなかったし、ニュースや新聞で前々から言われていたので、その月食の起こる日を楽しみに待っていた。そして、机上の学問を実際に自分の目で確かめられたことに感動した。
     しかし、古代の中国人を含め、私たちにとっては周知である、天体に関する知識を何ももっていない人々が、何の予告もなく、月食や日食を目にしたら、絶叫してしまうことだろう。しかも、当時、古代中国の人々の間では異常な天文現象は帝王の失政に対する天帝の警告と考えられていたから、月食や日食は政治的にも大きな意味を持っていたに違いはない。天体観測が国家事業になる程であるから、帝王自身も天を恐れ、天にひれ伏していたことがわかる。実際、人々の間においてでも、...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。