「あらゆる次世代IT技術の中から一つだけを選択し、その技術の可能性と課題について、具体的な事例をあげながら私見を記せ。」
1.はじめに
本論では、「セマンティックウェブ」を取り上げる。セマンティックウェブは、現在の「Web2.0」とよばれるウェブのあり方の先にある、理想的なウェブ技術である。
私は、2005年半ばまでネットショップを運営していた。その頃私はウェブに関して精通していたと思う。それから2年半たった現在、ウェブの中はだいぶ変化した。今後も大きく変化し続けるだろう。
私は情報科教師を目指す者として、またウェブの利用者としても、ウェブの動向を理解しておくことは必須だ。
2.セマンティックウェブとは
2―1.セマンティックウェブが提唱された背景
現在、ウェブ上には膨大な情報が存在するが、Googleなどのロボット型検索エンジンにより、欲しい情報を見つける技術は一つの完成形に達していると言われる。しかし、もっと良い検索結果が欲しいという欲求は満たしきれていない。これは、検索エンジンが対応しきれるものでなく、ウェブ上に存在する情報そのもののありようを変えていかなければならない。
ウェブ上に存在する情報は、コンピュータにとっては単なるデータであって、コンピュータは意味を理解できない。検索を行うときは、人間がコンピュータにとってわかりやすいよう検索キーワードを与えてやり、コンピュータはそのキーワードが含まれるページを探してくるという単純作業をしている。そこで、情報の意味をコンピュータが判別しやすいようにするために、情報に「メタ情報」を付けるという方法がある。
例えば、休日、都内に出かけようとして、「東京」「テーマパーク」というキーワードで検索したら、東京ディズニーランドが出てきたとする。しかしそれは千葉県にあるので、欲しかった情報ではない。この例の場合、「東京ディズニーランド」という情報に対して、「場所:千葉」「種別:テーマパーク」というメタ情報が与えられていて、それが検索に利用されれば、上のようなことは起こらない。「メタ情報」を加えることにより、情報は構造化され、コンピュータでも情報を判別できるようになる。この情報の構造化の考え方を前面に押し立てて、高度化したのがセマンティックウェブの構想である。
2―2.セマンティックウェブとは
セマンティックウェブとは、ウェブ上にある情報を徹底的に構造化し、高機能の検索、情報の統合化など、知的な処理機能を実現しようとする次世代ウェブである。
その最終目標は、‘intelligent agents’ソフトウェアが人の代わりに問題解決のためのデータ収集・判断・評価を行ってくれるという未来図にある。これを現在のウェブと比較してみると、下図A・Bのようになる。
「あらゆる次世代IT技術の中から一つだけを選択し、その技術の可能性と課題について、具体的な事例をあげながら私見を記せ。」
1.はじめに
本論では、「セマンティックウェブ」を取り上げる。セマンティックウェブは、現在の「Web2.0」とよばれるウェブのあり方の先にある、理想的なウェブ技術である。
私は、2005年半ばまでネットショップを運営していた。その頃私はウェブに関して精通していたと思う。それから2年半たった現在、ウェブの中はだいぶ変化した。今後も大きく変化し続けるだろう。
私は情報科教師を目指す者として、またウェブの利用者としても、ウェブの動向を理解しておくことは必須だ。
2.セマンティックウェブとは
2―1.セマンティックウェブが提唱された背景
現在、ウェブ上には膨大な情報が存在するが、Googleなどのロボット型検索エンジンにより、欲しい情報を見つける技術は一つの完成形に達していると言われる。しかし、もっと良い検索結果が欲しいという欲求は満たしきれていない。これは、検索エンジンが対応しきれるものでなく、ウェブ上に存在する情報そのもののありようを変えていかなければならない。...