『学習指導要領の変遷について。』
学校で行われる教育は、目的や目標を設定し、達成するように意図的・計画的でなければならない。そのための教育課程の内容について国が基準を示したものを学習指導要領という。教員は、この学習指導要領に示される内容に沿って授業などを創意工夫していくことが求められ、大きく逸脱した教育を行うことはできない。
『学習指導要領の変遷について。』
学校で行われる教育は、目的や目標を設定し、達成するように意図的・計画的でなければならない。そのための教育課程の内容について国が基準を示したものを学習指導要領という。教員は、この学習指導要領に示される内容に沿って授業などを創意工夫していくことが求められ、大きく逸脱した教育を行うことはできない。
学習指導要領の成立は、第二次世界大戦後の昭和22年で、教師のための「手引書」として、授業をする際に参考するべきとして考えられていた。これによって、小学校の教育課程は、修身・地理・歴史の代わりとして「社会科」を含む9教科であることや、授業時間数、様々な教育方法の提示など、一定の基準は設けられていた。しかし、名称が「試案」と付されているように、実際には現場の裁量に委ねられ、画一的な教育が意図されたのではなかった。また、道徳教育に関しては、「道徳および精神教育」の中で学校教育全体を通して行うべきであるとされ、道徳に関する内容を強調せず、社会科を始めとする各教科等がどのような意味で、どのような場面で道徳に寄与することができるかを明らかにすることが大切だと考えられていた。...