医療機器の耐震性評価

閲覧数2,204
ダウンロード数1
履歴確認

    • ページ数 : 11ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    1978年に発生した宮城県沖地震をきっかけに様々な構造物に対して耐震に関する実験が行われている。そのなかでは医療機器に焦点を合わせた実験も報告されている。
    しかしながら、現在多くの医療機器は未だに耐震性に関する具体的な指標が考慮されることなく設計、製造が行われている。

    測定1と同様に実験時には固有振動数が2.53Hz、3.79Hz、17.1Hz 付近にあると確認したが、図2より固有振動数は3.7Hz、8.1Hz、18.3Hz付近にあることがわかった。
    測定3 入力方向と90度に透析器を置きレンガを敷いて浮かせ振動数(固有振動数として出てきた数字)一定で加速度を変化させてその挙動を見る。
        入力条件 サイン波 4.42 Hz 加速度 0.05〜0.2G
    (10秒ごとに変化させる。←この作業はマニュアル設定なので正確ではない。)
    図3.測定3の条件での応答波形

    振動数一定で加速度を変化させると、ある点から(この場合出力が0.18G付近)急に振れが大きくなる。
    3.16Hz、7.58Hzでも似たような結果を得る。
    測定4 入力方向と0度に透析器を置きレンガを敷いて浮かせ振動数(固有振動数として出てきた数字)一定で加速度を変化させてその挙動を見る。
        入力条件 サイン波 2.53 Hz 加速度 0.05〜0.2G
    図4.測定4の条件での応答波形

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    医療機器の耐震性評価
    03/07/29
       
    概要
    1978年に発生した宮城県沖地震をきっかけに様々な構造物に対して耐震に関する実験が行われている。そのなかでは医療機器に焦点を合わせた実験も報告されている。
    しかしながら、現在多くの医療機器は未だに耐震性に関する具体的な指標が考慮されることなく設計、製造が行われている。その証拠として、1995年に発生した阪神・淡路大震災において相当な数の医療機器の破損、故障が報告された。したがって、これら医療機器の地震波に対する挙動と耐震性を明らかにすることは、非常に有用であるといえる。そこで、本研究では本学で所有している加振装置で医療機器に対する加振実験を行い、その振動に対する特性を明らかにすることが目的である。なお、試験体としては保育器と人工透析器を用いる。
    背景
    阪神・淡路大震災は、平成7年1月17日午前5時46分に発生した兵庫県南部を震源とするマグニチュード 7.2の大地震で、震度7を記録し、日本で初めて近代的な大都市を襲った直下型地震であった。神戸市のある病院では次のような被害の報告がされている。
    医療機器の被害は、激しい振動によって機器の...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。