「自然」について
「自然」ということについては、さまざまな哲学者によって取り上げている。それらの「自然」をまとめながら、自分なりの「自然」というものに対する考えというものを述べていきたいと思う。
まず、ソフィスト的な「自然的人間観」を見ていくと、自然なあり方をしている人間の間には道徳は存在せず、裸の欲求と欲求のぶつかり合いがあるだけだ、というように「自然」というものが語られている。しかし、「規則に従わない行為」という概念が成立しないとすれば、人間において「自然」は「社会的慣習を欠くこと」ではありえないという問題が指摘されうる、とされている。
ゴルギア...