パーソナリティの成長論について

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     パーソナリティの成長論とは、人間存在に対する肯定的、積極的、主体的、健康的な側面を重視する人間観の1つである。この人間観に立つ心理学を人間性心理学あるいは人間学的心理学といい、第三勢力の心理学とも呼ばれる。
     この人間観に立つ心理学として他に、人間は無意識に支配されているとする精神分析(フロイト)と、外的刺激に支配されているとする行動主義(ワトソン)の二大勢力がある。この二大勢力に対して人間を、自由意志を持つ存在として捉える立場がパーソナリティの成長論である。この立場で代表的な人物として、ロジャーズがいる。
     ロジャーズは、アメリカでカウンセラーとして臨床経験を積む中で、従来の理論や技法に基...

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