食中毒とは、食物中で増殖した細菌などの微生物、または食物内で真菌や細菌がつくった毒素、動物・植物由来の毒素、毒物などを経口的に摂取することによって、下痢・腹痛・嘔吐などの中毒症状を起こす感染症のことを言う。
食中毒のピークは、6月から9月であり、主な食中毒の原因菌として、腸管出血性大腸菌(O-157 )、サルモネラ菌、腸炎ビブリオ菌、黄色ブドウ球菌などがある。これらは、食後3時間くらいで発症するものから、数日後に発症するものもあり、摂取から発症までの時間を受診する際にははっきりと伝えることが必要である。
感染力の強く危険性の高い感染症に対し、国は感染症法を制定し、その中でも、集団感染が懸...