このレポートでは、コンビニエンスストアの分布について、JR線の駅を規準に考察した。対象としたコンビニエンスストアは、ファミリーマート、セブンイレブン、ローソン、ミニストップの4店舗である。対象としたJR線・駅は京浜東北線(大宮〜南浦和)、埼京線(大宮〜武蔵浦和)、武蔵野線(西浦和〜南浦和)の各線とその駅である。なお、京浜東北線には、東北本線(愛称:宇都宮線)、高崎線も含まれる。
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まず、乗降客数と、停車列車の本数の関係だが、停車する列車の本数が多いほど、乗降客数が多い傾向がある。埼京線では、全ての列車が停車する武蔵浦和駅の乗降客数が多く、快速が停車する与野本町駅はこの表では3番目の多さとなっており、快速が停車しない駅では、他に比べると少なくなっている。武蔵浦和駅周辺では、鉄道の利便性のよさを売りに、新しいマンションの建築が相次いで行われており、人口が急増している。京浜東北線沿線では、東北本線、高崎線も停車する浦和駅が乗降客が多く、与野駅は少なくなっている。北浦和駅については、3つのバス会社が駅前に乗り入れており、行き先も多いのと、古くからの住宅街で人口がもともと多いため、乗降客数が多いものと考えられる。南浦和駅については、武蔵野線も利用できること、南浦和始発の京浜東北線が多いこと、北浦和同様、周辺に住宅地が発達していることなどから、乗降客数が多いものと考えられる。しかし、中距離を移動するためには、浦和駅、大宮駅等で乗り換える必要があり、利便性では浦和駅に劣る。大宮駅は、新幹線が発着する、というのが大きな利点になっており、埼玉県内随一のターミナル駅に発展している。また、新幹線ももれなく停車し、寝台特急や特急列車も停車する為に、大宮駅からは近距離、中距離、遠距離どれをとっても利便性がよい。唯一の難点は、大宮〜上野間は、新幹線も在来線もダイアがほぼ限界を迎えており、これ以上の本数増が物理的に困難であることである。これに対しては、現在池袋駅構内で配線工事をしており、この工事が終了すると湘南新宿ラインの増発が可能になることから、ある程度緩和することができるのではないか、との見通しがもたれている。...........
1)はじめに
このレポートでは、コンビニエンスストアの分布について、JR線の駅を規準に考察した。対象としたコンビニエンスストアは、ファミリーマート、セブンイレブン、ローソン、ミニストップの4店舗である。対象としたJR線・駅は京浜東北線(大宮~南浦和)、埼京線(大宮~武蔵浦和)、武蔵野線(西浦和~南浦和)の各線とその駅である。なお、京浜東北線には、東北本線(愛称:宇都宮線)、高崎線も含まれる。
2)各コンビニエンスストアの特徴
a:ファミリーマート
総店舗数6160店舗。全国39都府県に展開。埼玉県内には335店舗。平成15年度売上は9544億円。
b:セブンイレブン
総店舗数10355店舗。全国32都道府県に展開。埼玉県内には746店舗。平成15年度売上は、2兆3431億円。
C:ローソン
総店舗数7821店舗。全国47都道府県に展開。埼玉県内には288店舗。平成15年度売上は、1兆2850億円。
D:ミニストップ
総店舗数1635店舗。全国各地域に展開。
3)各JR線の特徴
a:京浜東北線
大宮から大船までを結ぶ路線。並行して宇都...