障害者の権利について
「障害者の権利」について理解している人がこの社会にどれだけいるだろうか。障害者について大半の人は、自分とは無関係な、特別な人のことで、社会を構成する人々ではなく、どこか別のところで生活している人というイメージをもっているのではないだろうか。そして、障害者の権利についても、そういった特別な一部の人だけのためにつくられたものという認識があるのではないだろうか。私も以前は似たような見方をしていたように思う。
しかし、そもそも何をもって障害というのだろうか。何かが“できない”ことが障害であるならば、料理ができない、裁縫ができない、一輪車に乗れない、泳ぐことができないというようなことは、なぜ障害ではないのだろうか。また生まれたばかりの乳児は、身の回りのことが何一つできないのに、どうして障害にはならないのか。それは“みんなにあてはまるから”ではないだろうか。生まれたばかりの子どもは何もできなくて当たり前と社会全体が、国民一人一人が理解しているからではないだろうか。そして、普通の人にはできることができない=障害者という考えが社会の中にあるのではないか。では、普通とは一体何なのか...