テ-マ
非接触型電子記憶媒体を利用した、e-business モデル
現在の状況
まず、電子記憶媒体とは、端末に使用される磁気ディスク、磁気テープ、光ディスクその他これらに類する記憶媒体のことである。また、非接触型電子記憶媒体とは、無線ICタグや非接触型ICカードなどを指す。ICには情報を保持することができ、搭載したアンテナを通じてリ-ダやライタで情報を読み書きすることが出来る。
非接触型ICカ-ドの代表例としては、SONYが開発した非接触型ICカード技術「FeliCa」を利用して作られた、JR東日本の「Suica」カードがある。一方、無線ICタグを利用したビジネスモデルの例としては、大日本印刷株式会社(略称DNP)が開発した「貸出管理システム」「パレット管理システム」「工程管理システム」「所在管理システム」や、NTTDoCoMoが開発した「Kids in Feel」などがある。以下に簡単にこれらの技術およびシステムについて説明する。
①「FeliCa」(SONY開発)
非接触ICカードとしては世界で初めて、セキュリティ評価基準の国際標準であるISO / IEC 15408 EAL4 ...