豊かな社会において、やせること、ダイエットについての関心は薄れることがない。そのような関心を満たすもののひとつとしてエステサロンがある。ビデオではエステサロンが主催した、いかにやせてきれいになるかを競うコンテスト観た。
この番組はエステ主催のコンテストという割には、エステ自体の効果を宣伝しているという印象をあまり受けなかった。運動や食事など、コンテスト出場者自身の努力が放送のメインであったように感じた。エステはやせることの手伝い・助言をするに過ぎないという立場をとっているようだった。
エステの効果を全面に出さない代わりに「やせる」ということが「きれいになる」ことにつながり、そうなることで「幸せになれる」という観念が番組全体を支配していた。これは「本当の自分」になることが「幸せ」につながると信じて、自己啓発セミナーに参加するのと似たような心理であろう。つまりやせるときれいになり、きれいになると幸せになると強く信じ込ませることで、異様なほどやせることに固執するようになるのだ。この幸せになる過程をエステサロンが知っていると信じることで、エステを神格化しているようだ。また、やせることは社会的地位を向上させることと異なり、努力すればすべての人に結果が伴うことも、やせて幸せになろうとする人が増える一因であろう。
エステシンデレラコンテストのビデオを観て
豊かな社会において、やせること、ダイエットについての関心は薄れることがない。そのような関心を満たすもののひとつとしてエステサロンがある。ビデオではエステサロンが主催した、いかにやせてきれいになるかを競うコンテスト観た。
この番組はエステ主催のコンテストという割には、エステ自体の効果を宣伝しているという印象をあまり受けなかった。運動や食事など、コンテスト出場者自身の努力が放送のメインであったように感じた。エステはやせることの手伝い・助言をするに過ぎないという立場をとっているようだった。
エステの効果を全面に出さない代わりに「やせる」ということが「きれ...