てんかんについて
1. てんかんとは
WHOの定義によると、てんかんとは「種種の成因によってもたらされる慢性の脳疾患であって、大脳ニューロンの過剰な発射から由来する反復性の発作(てんかん発作)を主徴とし、それに種々の臨床症状および検査所見を伴うもの」である。有病率は約0.8%であり、原因の明らかでない特発性てんかんは3歳以下の発病が多く、80%は18歳以前に発病するといわれているが、近年では高齢になってからの症候性てんかんも増えている。
てんかんは、発作の現れ方によって局在関連性てんかん(部分発作がみられるもの)、全般性てんかん(全般発作がみられるもの)、焦点性か全般性が決定できないてんかん...