複文とは2個或いは2個以上の主述連語が意味の上で関連をもち、これが結びついて1個の比較的複雑な文を構成することができるが、このような文を「複文」という。複文の中に組み込まれた単文は“分句”といい“分句”は文としてそなえていた前後のポーズやイントネーションがなくなり、独立性を失っている。しかし、文句と文句の関係は連語と連語の関係と同じではなく、分句は相互の間に意味上のつながりがみとめられるが、連語のように文法的関係を生じない。例えば、“我去,他来。”(私は行くが、彼は来る)という複文になる。しかし分句となった“我去”と“他来”の間には、意味上対比の関係は存在するが、構造上なんらの関係も存在しない。複文は前後に比較的大きなポーズがあり、一定のイントネーションを有し、文句と文句の間には小さなポーズがおかれる。書き言葉ではこれを“逗号”や“分号”で示される。“他正在他看得 我,我看不 他的地方。”のように複文には中にいくつかの単文を含んでいるが、時に単文がその中に複文を含んでいることもある。そして複文における分句間の連接は、“ 了人民群 ,任何人都将无成”の様になんら関連を示す語句を用いない場合と、なんらかの関連語句を用いる場合がある。関連語句を用いる場合は、主として連詞が使われ、副詞を使うこともある。前置連詞としては、 然 要是 如果 即使 既然 不但 与其 无 不管 などがあり、後置連詞としては、 但是 可是 所以 而且 并且 何况 否 などがある。前置連詞は後の文句があることを前提とし、後置連詞は前の分句があることが前提としている。前置、後置連詞はそれぞれ意味上ペアをなしているものを組み合わせて用いることがある。例えば 因 —所以 然—但是 などである。
複文について
複文とは2個或いは2個以上の主述連語が意味の上で関連をもち、これが結びついて1個の比較的複雑な文を構成することができるが、このような文を「複文」という。複文の中に組み込まれた単文は“分句”といい“分句”は文としてそなえていた前後のポーズやイントネーションがなくなり、独立性を失っている。しかし、文句と文句の関係は連語と連語の関係と同じではなく、分句は相互の間に意味上のつながりがみとめられるが、連語のように文法的関係を生じない。例えば、“我去,他来。”(私は行くが、彼は来る)という複文になる。しかし分句となった“我去”と“他来”の間には、意味上対比の関係は存在するが、構造上なんらの関...