日本の書店は再販(定価)制、委託制、書籍・雑誌混合流通という出版環境の中で販売を展開している。書店の没個性化、大型書店やオンライン書店進出による中小書店(独立系書店)の減少などが問題となっているが、独自の工夫をする(特徴的な)書店は残っていき、全体的な書店のレベル(質)は上がっているという[1]。
ここで、海外の書店ではどのような取り組みが行われているかを考えた。他国の書店業界でも、様々な変化の中にあり、影響が著しいと聞くが、そんな中で各書店はどのような工夫を凝らし、展開しているのだろうか。今回はイギリス・ロンドンの主要書店と、アメリカ・ニューヨークの主要書店の特徴を調べ、日本の書店との違いを考察する。また、そこから海外書店に学ぶべき事柄を検討していく。