児童・生徒理解についての基礎理論

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    教職心理性格

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    教職児童・生徒理解

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    心理学上の性格を考える上において、それを考える学派により多少の定義のずれはあるが、一般的に個々のさまざま経験により個人を特徴づける基本的な行動様式とみなすことができる。古くはクレッチマーによる体格気質類型論、ユングの向性論になど性格を類型化してとらえる考え方があったが、後にオールポートの特性論、キャッテルの人格特性論など、性格を多面的なものととらえ、行動の傾向によってその特性をどの程度持っているかを考える特性論が現実に即した性格の見方であるとして、現在まで主流となっている。

    性格を築く基は家庭内での親子関係や周囲の環境などさまざまな外的要因が大きい。特に母親の養育態度は、子どもの性格形成の特に大きな要因となり得る。

    詫摩武俊氏は母親と子どもとの関係を分析する中で、母親の態度を「支配的」「保護的」「服従的」「残酷」など十分類し、子どもの性格のあらわれ方を体系化してとらえた。たとえば過干渉の親のもとでは子どもは受動的で臆病、また神経質な性格にあらわれる場合が多く、逆に大らかに育てられた子どもはのびのびと、積極的で独立心旺盛な性格に反映される場合が多く見られる。氏の分類は子どもと最も近い...

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