?政策に求めること
首長は今まで、「人事」に大きな力を発揮していたが、「財政」の方には実はあまり力を発揮することができていなかった。それは、これまでの首長は役所から出てきた人が多かったことがその主たる原因だが、仮に、民間から選出された首長であっても、役所の縦割りの仕組みや国からの補助金の仕組みのために、予算配分を大幅に動かすことができなかったということもあるといえる。しかし一方では、財政当局も首長にそのあたりをできるだけ自由にさせないようにしようとする力も働いていたように思える。
最近では、首長になる人もそういった仕組みを理解した人がなることが多く、役所の全般にわたって強力なリーダーシップを発揮するようになってきた。それを感じさせるのが横浜市である。
横浜市は、これまでは河川局出身の市長であり、どちらかといえば目立つ政策(イベント事業など)をしていたようだが、最近では財政の立て直しや、地域の活力をいかに高めていくべきか、といった一見すると地味だが、着実な政策に転換してきたように感じる。つまり物理的な「まちづくり」から「都市全体のバランスと活性化」をいかに図るかといったことに転換されてきている。このような政策こそ、今、最も必要とされている都市政策であると、私も考えている。やはり基礎(作り)が必要不可欠なのである。
そして、「どのような政策を展開するか」「それをいかにわかりやすく示していくか」といったことは、地域の民間の力を目指す方向に結集していくために極めて重要なことである。それが最も効果的に実施できるのは基礎自治体である「市町村」である。ということは地域にとって、どのような人物が立候補するかが、そして、その中の誰を地域住民が選出するかが決定的に重要なのである。
行政に求めること
①政策に求めること
首長は今まで、「人事」に大きな力を発揮していたが、「財政」の方には実はあまり力を発揮することができていなかった。それは、これまでの首長は役所から出てきた人が多かったことがその主たる原因だが、仮に、民間から選出された首長であっても、役所の縦割りの仕組みや国からの補助金の仕組みのために、予算配分を大幅に動かすことができなかったということもあるといえる。しかし一方では、財政当局も首長にそのあたりをできるだけ自由にさせないようにしようとする力も働いていたように思える。
最近では、首長になる人もそういった仕組みを理解した人がなることが多く、役所の全般にわたって強力なリーダーシップを発揮するようになってきた。それを感じさせるのが横浜市である。 横浜市は、これまでは河川局出身の市長であり、どちらかといえば目立つ政策(イベント事業など)をしていたようだが、最近では財政の立て直しや、地域の活力をいかに高めていくべきか、といった一見すると地味だが、着実な政策に転換してきたように感じる。つまり物理的な「まちづくり」から「都市全体のバランスと活性化」をいかに図るかといっ...