デンプンの特徴
デンプンは,草や木などの植物のからだをつくる大切なもののひとつ。しかも,からだの中にもっともたくさんふくまれているもののひとつである。
さらに,わたしたちが食べるほとんどのものに,デンプンがふくまれている。デンプンには,味やにおいがない。うすく色のついたデンプンの粉や粒もあるが,きれいにしたデンプンの粉や粒はふつう白くみえる。
デンプンの粉や粒は,水にまぜても,砂糖や塩が水にとけるようには,水にとけない。しかも,水よりもデンプンの粉や粒が重いので,粉や粒は水の底にしずむ。そこで,漢字では,デンプンを「澱粉」と書く。つまり,デンプンが『水にとけずに下にしずむ』(これを「ちんでん(沈澱,または沈殿)する」という。)という特徴をもっていることからつけられた名前。
同じ入れものにつめた,デンプンの粉や粒と水の重さをくらべると,デンプンは水の1.6倍の重さがある。(注)
(注) 同じ入れものにつめて,水と重さくらべしたときの値を比重という。つまり重さを比べあった値という意味をもっている
デンプンの形
デンプンの粉は,ふつう短く「デンプン」とよばれている。
このデンプンの粉は,小さなデンプンの粒の集まりである。また,デンプンの粒ひとつ一つは,さらにもっと小さなデンプン分子が数多く集まってできている。デンプン分子は,ブドウ糖という小さな分子がつながってできた,大きなひとつのかたまり。ブドウ糖のつながりが途中でかわるため,できあがるデンプン分子には,大きくかたちのちがう2つの分子がある。
ひとつがアミロース,もうひとつがアミロペクチンという分子。デンプンの粒には,この大きくかたちのちがう2つの分子がまざっている。同じなかまの草木の根やタネなどからとり出した,デンプンの粉にふくまれる2つの分子の数はほぼ同じとなる。
調理科学実験
「デンプンの調理」
デンプンの特徴
デンプンは,草や木などの植物のからだをつくる大切なもののひとつ。しかも,からだの中にもっともたくさんふくまれているもののひとつである。
さらに,わたしたちが食べるほとんどのものに,デンプンがふくまれている。デンプンには,味やにおいがない。うすく色のついたデンプンの粉や粒もあるが,きれいにしたデンプンの粉や粒はふつう白くみえる。
デンプンの粉や粒は,水にまぜても,砂糖や塩が水にとけるようには,水にとけない。しかも,水よりもデンプンの粉や粒が重いので,粉や粒は水の底にしずむ。そこで,漢字では,デンプンを「澱粉」と書く。つまり,デンプンが『水にとけずに下にしずむ』(これを「ちんでん(沈澱,または沈殿)する」という。)という特徴をもっていることからつけられた名前。
同じ入れものにつめた,デンプンの粉や粒と水の重さをくらべると,デンプンは水の1.6倍の重さがある。(注)
(注) 同じ入れものにつめて,水と重さくらべしたときの値を比重という。つまり重さを比べあった値という意味をもっている
デンプンの形
デンプンの粉は,ふつう短く「デンプン」とよばれ...