1 法律の錯誤とは犯罪の事実は正しくないと認識していたが、自己の行為は違法ではないと誤信することである。
2(1)では、法律の錯誤の場合、責任故意は阻却されるか。
(2)思うに、違法性の意識および違法性の意識可能性は故意の要素ではないから、法律の錯誤は故意とは無関係の問題である。
したがって、責任故意はされず、違法性の意識可能性がない場合に責任が阻却されると解すべきである(責任説)。
刑法課題レポート 9
1.問題
法律の錯誤につき論ぜよ。
2.回答
1 法律の錯誤とは犯罪の事実は正しくないと認識していたが、自己の行為は違法ではないと誤信す
ることである。
2(1)では、法律の錯誤の場合、責任故意は阻却されるか。
(2)思うに、違法性の意識および違法性の意識可能性は故意の要素ではないから、法律の錯誤は故
意とは無関係の問題である。
したがって、責任故意はされず、違法性の意識可能性がない場合に責任が阻却されると解すべ
きである(責任説)。
3(1)それでは、違法性の意識の可能性をいかに判断すべきか。
(2)まず、法の不知、すなわち法律の存在を知らないで、自己...