刑法;犯罪論・犯罪成立過程

閲覧数2,847
ダウンロード数4
履歴確認

    • ページ数 : 1ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    1(1)犯罪論とは、a行為、b構成要件、c違法性、d責任性という4 つの要素を一定の原理に基づいて体系的認識を図る理論のことである。
    (2)aについて、犯罪は行為であり、思想のゆえに処罰されない、つまり行為がなければ犯罪はない(行為主義)。
    bについて、構成要件とは、法律に規定された個別の犯罪類型のことである。
    cについて、違法性とは、実質的に法秩序に違反する性質をいう。
    dについて、責任を問うことができる性質をいう。
    (3)それでは、これら4 つの要素をどう体系化すべきか。
    (4)この点、行為に独立の体系的地位を与え、行為・構成要件該当性、違法性、責任の4 つを犯罪成立要件とする説がある。
    しかし、犯罪は行為があってはじめて成立するであり、思想や意思といった内心的事実を処罰することは人権保障の見地から許されない。
    また、刑罰は悪行に対する悪反動として科されるものであるから、悪行としての行為の存在が必要となる。
    よって、犯罪成立の出発点として人の行為の存在を予定する行為主義に立脚して犯罪論を体系化すべきである。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    刑法課題レポート 13
    1.問題
    犯罪論の体系構成につき論ぜよ。
    2.回答
    1(1)犯罪論とは、①行為、②構成要件、③違法性、④責任性という 4 つの要素を一定の原理に基づ
    いて体系的認識を図る理論のことである。
    (2)①について、犯罪は行為であり、思想のゆえに処罰されない、つまり行為がなければ犯罪はな
    い(行為主義)。
    ②について、構成要件とは、法律に規定された個別の犯罪類型のことである。
    ③について、違法性とは、実質的に法秩序に違反する性質をいう。
    ④について、責任を問うことができる性質をいう。
    (3)それでは、これら 4 つの要素をどう体系化すべきか。
    (4)この点、...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。