多重債務問題 自治体 対策

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    商法特講レポート
    テーマ「多重債務者問題に取り組む自治体レベルの努力と課題について述べよ」
    (1)始めに
     生活の困窮などをきっかけとしてサラ金から高い金利で借り、その返済から逃れるためにさらに他の金融機関からお金を借りてその返済に充てる。そのようなことを繰り返すうちに債務が増え、多重債務が生じる。
    多重債務者問題の背景には、高金利・過剰融資・過剰な取立て(いわゆる3K)があり、これらに対して様々な対策が講じられている。
     政府は、多重債務者問題の対応として、平成11年に出資法、平成15年に貸金業規制法、平成18年に貸金業法を改正した。この貸金業法の改正により、今後「みなし弁済」が廃止されることになる。みなし弁済の廃止によって、サラ金が資金を貸し出さなくなり、低所得者層が困窮してヤミ金から高い金利でお金を借りるようになると考えられており、その対策が必要となる。
    (2)現状
     金融庁は改正貸金業法を受けて、多重債務者対策本部を設置し、平成19年4月20日に「多重債務問題改善プログラム」を決定した。多重債務問題改善プログラムの具体的な内容は、1)丁寧に事情を聞いてアドバイスを行う窓口の整備...

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