憲法9条をめぐるこれまでの軌跡とこれからの展望

閲覧数3,386
ダウンロード数27
履歴確認

    • ページ数 : 12ページ
    • 会員1,100円 | 非会員1,320円

    タグ

    憲法日本戦争平和国際日本国憲法国家戦後解釈

    代表キーワード

    憲法

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    (設題)
     憲法9条をめぐるこれまでの軌跡とこれからの展望
    (解答)
     日本国憲法は、その前文において、わが国のとる平和主義の在り方を次のように規定している。まず、第1段では、日本国政府は二度と戦争を起こさせないことを国民の名において宣言し、第2段では、平和維持への決意・国際社会においての平和愛好国として名誉ある地位を占めることへの希望・全世界の国民が恐怖と欠乏から免れて、平和のうちに生存する権利を有することの確認が宣言されている。このような前文の規定を受けて第9条は、戦争の放棄・戦力の不保持・交戦権の否認を規定するのである。これが前文に現れた、日本国憲法の平和主義の在り方なのである。
     ところで、憲法の前文というものはどのような法的性質をもつものであるのか。学説では、①イデオロギーの表明であって、これがなくても憲法の意味は全然変わらないという説、②「実定的意味の憲法」の表明が含まれているため、憲法改正手続によっても改正できない説、③前文は、本文の各条項と異なり、各条項を解釈する場合の指針となる説などがあるが、判例では、前文は憲法本文の各条項を解釈する場合の指針となるが、それ自体は裁判...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。