A・BがX抵当権の登記をZ抵当権の登記に流用するとした場合、この登記はZ抵当権の公示手段としていかなる効力を有するか。
本来、物権変動の過程を正確に公示するという登記法の理論からすれば、かかる登記は無効のように思える。
民法課題レポート 23
1.問題
Bは自己所有の不動産につきAにX抵当権を、続いてCにY抵当権を設定した。その後、
BはAに弁済し、X抵当権は消滅したが、数日後Bは再びAから同額を借り入れ、Aのた
めにZ抵当権を設定した。この抵当権設定登記はX抵当権設定登記を流用したものであっ
た。この場合のAとCの法律関係について論ぜよ。
2.回答
A・BがX抵当権の登記をZ抵当権の登記に流用するとした場合、この登記はZ抵当権
の公示手段としていかなる効力を有するか。
本来、物権変動の過程を正確に公示するという登記法の理論からすれば、かかる登記は
無効のように思える。
しかし、登記制度の最も重要...