84回薬剤師国家試験問134

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    84回問134
      利尿薬に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
    フロセミドは、高張尿を排泄させる。
    スピロノラクトンは、低カリウム血症を起こしやすい。
    トリクロルメチアジドは、糖尿病の悪化や高尿酸血症を起こさない。
    マンニトールは、浸透圧性利尿薬で脳圧降下を目的に用いられる。
    エタクリン酸は、へンレ係蹄上行脚でのNa+、Cl-の再吸収を抑制する。
      1(a,b) 2(a,e) 3(b,c) 4(c,d) 5(d,e)
      
    解答 5 
    × 通常、排泄される尿は高張尿であるが、ループ利尿薬のフロセミドを投与した場合、尿の濃縮機構が抑制されるため、等張尿が排泄される。
    × スピロノラクトンは、遠位尿細管および集合管のアルドステロン受容体に競合拮抗し、K+の排泄を減少させることで、高カリウム血症を起こしやすい。
    × トリクロルメチアジドは、長期投与すると、副作用として低カリウム血症、高尿酸血症、高脂血症、耐糖能の低下(糖尿病の悪化)を起こす。
    ○ 浸透圧性利尿薬であるマンニトールは、血漿浸透圧を上昇させ、組織から血漿中へ水を逆拡散させるため、脳浮腫、眼圧・脳圧降下を目的に用いられる。
    ○ ループ利尿薬であるエタクリン酸は、へンレ係蹄上行脚でのNa+、Cl-の再吸収を抑制する。

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