下痢による障害の拡大
倦怠感
頻回の排便・脱力感によって軽度の疲労を感じたり,低栄養状態で体力が低下していたりすることによる。
食欲の低下
下痢は、空腹中枢の働きを抑制し、食欲を低下させる。また、下痢に伴うさまざまな苦痛によって食欲が低下し、食事摂取量が減少する。
脱水
下痢では、塩分を含んだ消化液が大量に体外に排出され、水。電解質のバランスが崩れるので、多彩な症状があらわれる。
ことに高齢者の場合、水の代謝調節能力が低く、体液の絶対量が少ないため、容易に脱水を起こしやすい。脱水は倦怠感など、さまざまな症状を引き起こす。
精神的ストレス
下痢では、便意が頻回に生じるうえに、いつ便意が生じるかわからない不安が生じる。また、水分や食物を摂取することに不安・恐怖感が生じる。そのため、食欲不振となり欲求不満が高まる。
不安や恐怖、心理的動揺、欲求不満などの精神的ストレスは、自律神経のバランスを崩し、腸管の運動を亢進させ、下痢を増強する
腹痛
下痢の原因となる腸の痙れん・収縮や過伸展、炎症などは副交感神経や交感神経を介して大脳皮質に伝えられ、痛みが生じる。
腸管には知覚神経は分布していないが、腹...