貯血式自己血輸血
目的
術前に患者本人の血液を採血保存し、手術時の出血をそれによって補填する。
同種血輸血の副作用を回避する。(感染症、GVHD、免疫学的副作用など)
採血基準
1.400ml採血基準
年齢10~70歳
体重40kg以上
Hb11.0g/dl以上 Ht33%以上
最高血圧90~170mmHg
全身状態良好
採血間隔:原則として1週間に1回、ただし手術前72時間以上あける。
2.400ml採血基準適応外の症例の対応
原則として80歳以上は、行わない。
70~79歳の高齢者については、血圧、Hb値、心疾患の有無、全身状態によって採血量を決める。
10歳未満については、原則として年齢制限なし。1回最高10ml/kgを目標として採血する
Hb9.9g/dl以下の場合は、主治医の判断で採血するか否か決定する。
必要物品
採血バック、重量式採血機、ハサミ、シーラー、自己血ラベル、コッヘル、セッシ、腕枕、駆血帯、絆創膏,イソジン、ハイポ、5ml採血管、検血ガーゼ(滅菌ガーゼ)
方法
仰臥位にて、なるべく正中静脈を穿刺するようにし、腕枕を使用し駆血する。
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