不眠について
加齢による影響
高齢者とはいえ,人によって違いはあるものの、一般的には,
成人期の単層性の睡眠から多層性の睡眠パターンに変化するといわれている。
そして,1日の総睡眠時間数には変化はないものの,熟睡感に関係するとされるレム睡眠も,脳神経系の疲労回復に関係するとされるノンレム睡眠の量も減少する。
◎脳の老化に伴い,生物時計,睡眠・覚醒中枢の機能が低下して不眠をきたす。
①一般に高齢者は入眠困難で,眠りは浅く、中途覚醒が多い。
②高齢者に多いとされる疾患や症状によって睡眠障害がおきている場合がある。
③高齢者は、疾患管理のために薬物を服用していることが多い。薬の副作用として睡眠障害が...