P6303 英文法
『主語を先行詞にした非限定の関係詞文句と分詞構文とを比較考察しなさい。』
Ⅰ.「主語を先行詞にした非限定の関係詞文句」について
まず「文句」について説明を加えると、つまりは英語で言うところのclauseを指す。多くの文法書では「節」と翻訳されているが不適なため「文句」と言い換えている。次に「関係詞文句」であるが、これは従位文句の1つであり文中で形容詞に相当する働きをする形容詞文句のことである。そして次に「非限定」であるが、関係詞文句には限定、非限定の2種類の用法がある。限定文句には様ざまな種類があるが、非限定文句は一様であるとの誤信がありここで非限定の多様性を明らかにする。
非限定関係詞文句には少なくとも3種類の用法がある。一つ目は「挿入句的非限定関係詞文句」、二つ目は「継続的非限定関係詞文句」、3つ目は「分離関係詞文句」である。
①「挿入句的非限定関係詞文句」
先行詞の後に挿入され、その内容を描写する。特に主語を先行詞とした場合に「譲歩」や「理由」等の言外の意味が出る。
②「継続的非限定関係詞文句」
非限定の関係詞の中には先行詞をうけてさらに話を進めていく文句...