金属単体について

閲覧数3,059
ダウンロード数6
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    【金属の物理的通性】
    1.光沢
     金属は新しい切断面などで強い光沢をもっていて、これを金属光沢という。金属は一般に不透明で、表面で反射が起こりやすく、透過光線が少ない。また金は黄色、銅は赤色をしているが、その他の金属は銀白色である。金属光沢は自由電子と関係がある。
    2.延性・展性
     塊を引き延ばして針金のように細くできる性質を延性、打ち延ばして、箔にできる性質を展性というが、金属は一般に、延性・展性が大きい。延性・展性の大きい金属を大きさの順に示すと次のようになる。
    延性:Au>Ag>Pt>Al>Fe>Ni
    展性:Au>Ag>Al>Cu>Sn>Pt
    3.熱および電気の伝導性
     金属は熱をよく伝え、また電気をよく通す。これらも自由電子の存在に基づく性質である。伝導度の大小の順は、熱と電気で大体一致している。特に大きい金属を大きさの順に示す。
    Ag>Cu>Au>Al>Mg>Zn
    4.融点・沸点
     金属の融点・沸点は多少の例外もあるが、大体において高いものが多い。金属の融点・沸点の特徴は、高温であるほかに、融点と沸点の差が大きく、だいたい500〜1000℃程度であることである。特に融点の高い金属としては、次のようなものがある。
    W:3400℃ Os:3045℃ Pt:1770℃ Fe:1540℃
    5.密度
     金属は、一般に密度も大きい。しかし、アルカリ金属のように密度の小さいものもある。密度4gcm−3以下の金属を軽金属、それより大きいものを重金属という。

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    金属単体について
    【金属の物理的通性】
     1.光沢
      金属は新しい切断面などで強い光沢をもっていて、これを金属光沢という。金属は一般に不透明で、表面で反射が起こりやすく、透過光線が少ない。また金は黄色、銅は赤色をしているが、その他の金属は銀白色である。金属光沢は自由電子と関係がある。
     2.延性・展性
      塊を引き延ばして針金のように細くできる性質を延性、打ち延ばして、箔にできる性質を展性というが、金属は一般に、延性・展性が大きい。延性・展性の大きい金属を大きさの順に示すと次のようになる。
    延性:Au>Ag>Pt>Al>Fe>Ni
    展性:Au>Ag>Al>Cu>Sn>Pt
     3.熱および電気...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。