『ロスト・ジェネレーションの作家について具体的に作品をとりあげて述べよ』
⇒「ロスト・ジェネレーション」という語は、第1次世界大戦後の1920年代に、パリに滞在していたアーネスト・ヘミングウエイに対して、ガードルート・スタインが投げかけた台詞(You are all a lost generation.あなたたちは皆、失われた世代なのよ。)に由来し、酒や享楽に溺れる「自堕落な世代」を意味していた。・・・ガードルート・スタインに関しては、日本では作家としてより、へミングウエイに影響を与えた作家として知られている。・・・これを、ヘミングウエイが「日はまた昇る」のエピグラフに引用し、広く知られるようになった。「ロスト」という語が「失った」という意味を持つが、「迷子の」「行き場のない」という意味ももつ。
「ロスト・ジェネレーション」は「迷子の世代」「迷える世代」と訳されることもある。この世代が第1次大戦によって、旧来の価値観の動揺や、戦死といった社会的災禍に襲われたことも由来になっている。ヘミングウエイは、自分たち若い者ばかりが失われた世代ではなく、すべての世代の人たちが何かによって失われた...