Aspergillus属とPenicillium属

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    資料紹介

    微生物は名のとおり、一般に微細な顕微鏡的生物で、主として、単一の細胞あるいは、菌糸からなっており、生物としては最小の生活単位である。
    微生物と人類のかかわりは、おそらく、有史以前からであり、アルコール飲料や乳製品、あるいは、わが国の発酵食品などができる過程で、人類は微生物を意識せず利用してきた。顕微鏡の発明、パスツールによる発酵現象の解明、純粋培養法の確立などの業績は、微生物学、ひいては、発酵工業に大きな貢献をもたらした。
    発酵で使用する発酵微生物を工業用微生物として頻繁に利用されているものは、真菌類と細菌類に属する。便宜的にそれらは、かび、酵母、細菌、放線菌、の4群に分類される。そしてこのレポートはその4群の中でもかびのAspergillus属とPenicillium属をまとめた。

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    Aspergillus属とPenicillium属
    微生物は名のとおり、一般に微細な顕微鏡的生物で、主として、単一の細胞あるいは、菌糸からなっており、生物としては最小の生活単位である。
    微生物と人類のかかわりは、おそらく、有史以前からであり、アルコール飲料や乳製品、あるいは、わが国の発酵食品などができる過程で、人類は微生物を意識せず利用してきた。顕微鏡の発明、パスツールによる発酵現象の解明、純粋培養法の確立などの業績は、微生物学、ひいては、発酵工業に大きな貢献をもたらした。
    発酵で使用する発酵微生物を工業用微生物として頻繁に利用されているものは、真菌類と細菌類に属する。便宜的にそれらは、かび、酵母、細菌、放線菌、の4群に分類される。そしてこのレポートはその4群の中でもかびのAspergillus属とPenicillium属をまとめた。
    かびは、菌糸という長さ10~30μm、幅2~10μmの糸状の細胞からなり、その形状から糸状菌とも呼ばれる。菌糸は細菌や酵母の細胞とは異なり多核細胞であり、その一部に生殖器官である胞子を形成する。かびの成長は菌糸の先端部が伸長し、枝分かれし、複雑に絡み合い...

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