私は、「政策評価」という言葉は公務員、議会の議員らによって実行される専門用語だと思っていた。しかし、龍先生が執筆されたテキスト「政策評価」の理論と技法を読んで、今までの認識を一変した。特にインパクトを受けたのは、われわれは納税者或いは政策の対象者として、より質の高い公共サービスを求める上で、「政策評価」と密接に、そして直接に関係していることを認識した。ここで、テキストから吸収した知識を踏まえ、「政策評価」について自分の考えを述べたい。
「政策評価」について考える
私は、「政策評価」という言葉は公務員、議会の議員らによって実行される専門用語だと思っていた。しかし、龍先生が執筆されたテキスト「政策評価」の理論と技法を読んで、今までの認識を一変した。特にインパクトを受けたのは、われわれは納税者或いは政策の対象者として、より質の高い公共サービスを求める上で、「政策評価」と密接に、そして直接に関係していることを認識した。ここで、テキストから吸収した知識を踏まえ、「政策評価」について自分の考えを述べたい。
まず、「政策評価」とは何か。行政の施策や事業などについて、その効果を把握し、必要性、有効性、効率性などの視点から点検、検証して、その結果を予算編成や組織構造の改正など行政の各分野に反映し、活用するものである。(1)
テキストでは、政策、施策、事業を含んだ広い概念から政策評価に括弧をつけて表記してあるが、ここでも同様の意味で、括弧を付ける。
では、「政策評価」は何のためにあるか、つまりその目的は何かについて考えてみる。「政策評価」はその実績を明らかにすると同時に、今後の政策や施策、事業をもっと効率的に、効果的に運営するための改善...